保育士の方は、こんな悩みはありませんか?
「来月の個人記録どうしよう?」
「個人記録書くのにがてなんだよなぁ…」
「2歳児の個人記録って難しい!」
個人記録は子どもたち一人ひとりをしっかり見ていても文章にしようとするとなかなか難しいですよね。
10月、11月、12月になると子どもたちもだいぶ成長してきています。
行事への参加もたくさんあるので行事にあわせた個人記録を書かなければいけなくなりますよね。
個人記録を書くのが苦手な保育士さんも、これさえ見れば簡単に書くことが出来ます。
子どもたちの成長に注目して個人記録を書いていきましょう。
2歳児|個人記録例文10月の書き方やねらい
![](https://xn--d5q976a35c3v3b.com/wp-content/uploads/2023/05/2歳児の個人記録の例文101112の2.jpeg)
10月は運動会シーズンですね。
皆で運動会に参加することでクラスの一員としての自覚も芽生えるとても大切な行事のひとつです。
運動会を通して、どんな風になってほしいかを想像しながら書くと書きやすいですよ。
子どもの姿
・外から帰ってきたりトイレへ行ったあとの手洗いを自ら行う習慣が着いてきた
・お気に入りのおもちゃがあり、他の子が使っていると自分のだと主張することがある
・散歩ではお友達と手を繋ぎ、交通ルールを守って歩く姿が見られる
・散歩をしている時に地域の人とすれ違うと挨拶をして交流している
・花や虫など季節のものに触れて遊ぶことを楽しんでいる
・尿意を感じたら保育者に知らせ、トイレに行くことが出来るが遊びに集中していると難しい
・午睡時に途中で目が覚めても布団で静かに時間になるまで待つことが出来る
・かくれんぼやしっぽ取りなどのルールのある集団遊びを好み、興味を持って参加している
・衣服を脱いだら脱ぎっぱなしで他のことに目がいってしまうことが多い
・箸を使って簡単なものを食べ進めようとする姿が見られる
ねらい
・手洗いの際は自分で袖をまくって洗う習慣を身につける
・秋の自然に触れて遊ぶことを楽しむ
・絵本や紙芝居など保育士の読み聞かせを集中して楽しむ
・散歩時の交通ルールを守り、安全に散歩を楽しむ
・時間までたっぷりと午睡をし、体の疲れを取る
・散歩を通して地域の人との交流を楽しむ
・お気に入りのおもちゃをお友達と共有したり順番を待つことが出来る
・活動の途中でも尿意を感じたら保育士に伝え、トイレに行き排尿する
・ズボンやパンツを自分で下ろして排尿する
・休息をしっかりとり、活動のオンオフを切り替える
・戸外で元気に遊ぶ
・保育士の真似をしてうがいをしようとする
・ルールのある遊びや集団遊びをお友達や保育士と一緒に楽しむ
・ルールを守って遊ぶことの楽しさを知る
・脱いだ服を畳もうとする
・箸を使うことに慣れ、自ら様々なものを食べようとする
環境構成と保育者の配慮
・袖が濡れると気持ち悪いということに気付かせ、どうすれば濡れずに手を洗えるかを一緒に考えて袖をまくる習慣を付けていく
・手洗いを忘れた時はその都度声掛けをして、手洗いを促していく
・秋の自然に触れることで子どもの新たな発見に共感し、他児へと広げていくことで子ども同士のコミュニケーションをとる機会を増やしていく
・月ごとに本棚の絵本を見直し入れ替えていき、子どもが自分で選びやすいように配置する
・季節にあった絵本や紙芝居を選び、子どもの興味を引くような内容を探す
・散歩に行く前に交通ルールをみんなで確認し、繰り返し伝えていく
・信号や横断歩道ではその都度左右や後ろを皆で確認してから渡ったり、手を挙げて渡ることを声掛けしていく
・尿意を自分から伝えることが出来た時は沢山褒めて、次へ繋げていく
・気温に合わせて掛け布団を調節するなど、早く起きてしまう子の原因を取り除き、睡眠環境を整える
・室内外の気温に合わせて衣服を調整する
・戸外遊びの際はかくれんぼやしっぽとりなどのルールのある遊びに誘ってみんなで楽しめるようにする
・お気に入りのおもちゃがあるということを把握し、貸すことができたりお友達と共有することが出来たら褒めていく
・脱いだ服を畳みやすいようにスペースを確保し、たたみ方を教えていく
2歳児|個人記録例文11月の書き方やねらい
![](https://xn--d5q976a35c3v3b.com/wp-content/uploads/2023/05/2歳児の個人記録の例文101112の3.jpeg)
11月は運動会が終わってほっとしているでしょう。
子どもたちも運動会を通して1つお兄さん、お姉さんになったことでしょう。
クラスの一員としての自覚も芽生えたかもしれません。
慌ただしい運動会も終わり、11月はちょっと休憩したい気持ちもあるでしょう。
しかし、12月の発表会に向けて忙しくなる時期でもあります。
うまく休息をとりながら、さらなる成長を促して行けるようにねらいをたてていきましょう。
子どもの姿
・パンツを履いている時間が増えたが寒暖差からパンツに排尿してしまうことがある
・手洗いうがいの習慣が着いたが何度もうがいをしたりずっと手を洗っていてなかなか終わりにしようとしない
・甘えたい気持ちがあるのか、パジャマの着替えをやろうとしないことがある
・友達とのコミュニケーションが増えてきた一方、気に入らないことがあると「もう遊ばない」と言ってお友達とトラブルになることがある
・鼻水が出ていると自分でティッシュをとってきて拭くことが出来る
・手作りの箸遊びができるおもちゃを気に入って繰り返し集中して遊んでいる
・散歩に行くとどんぐりや松ぼっくりや葉っぱを拾ってビニール袋に入れて嬉しそうに持ち帰ってきている
・指先を使った製作を好み、様々な素材を使って作ることを楽しんでいる
・発表会の練習が始まり、発表会を楽しみにしている
・ダンスで様々な体の動きを楽しんでいる
・オペレッタでは自分の役割がある事を喜んでいて自分の出番になると張り切って演じている
ねらい
・トイレへ行く機会を増やし、トイレで排尿する
・保育士の声掛けにより手洗いうがいを適切に行う
・甘えたい気持ちを受け止めてもらい、保育士と一緒に着替えを行おうとする
・保育士に気持ちを受け止めてもらい、認めてもらうことで気持ちを切り替えて友達と仲直りしたり仲良く遊ぼうとする
・保育士の仲介により、友達の気持ちを考えようとする
・鼻水をティッシュでかみ、清潔に過ごす
・遊びを通して箸の使い方を知り、意欲的に箸で食べようとする
・秋の自然に触れ、自然に興味を持って遊ぶ
・様々な素材を使って製作することを楽しむ
・発表会遊びをお友達や保育士と一緒に楽しむ
・自分の役割がある事を喜び、楽しんで行う
・自信をもって発表会あそびに取り組む
環境構成と保育者の配慮
・子どもの様子を見たり、普段の感覚でトイレに誘ってみたり声掛けをすることでトイレに行く習慣をつけ、成功体験を積み重ねられるようにする
・あと5秒などと時間を決めて無理強いせずな自ら手を洗い終えるような声掛けをしていく
・甘えたいという気持ちを受け止めて欲求を満たしていく
・子どもの気持ちも受け止めながら相手がどういう気持ちになるのかを伝え、自分も言われたらどんな気持ちかななど相手の気持ちを考えられるような声掛けをしていく
・ティッシュやゴミ箱を子どもの手の届くところに置き、鼻水がでたらいつでも使っていいことを知らせていく
・正しい箸の持ち方をその都度伝えて、箸で食べることに意欲的になるような声掛けをしていく
・拾ってきたどんぐりや松ぼっくりや葉っぱを使った製作を取り入れて活動を繋げていき、秋の自然に触れることを楽しめるようにする
・様々な素材を用意し、切ったり貼ったり色々な動作をいれて製作することができるように工夫する
・発表会で保護者が見に来てくれることを伝え、やる気を引き出していく
・ダンスの見本になる時は大きく動かすことで子どもにも分かりやすくする
・一人一人の役割がとても大切だということを伝え、自分の役に誇りを持って演じられるように声掛けをしていく
・自信が無い子には発表会遊びを通して沢山褒めたり拍手をして自信に繋げていく
2歳児|個人記録例文12月の書き方やねらい
![](https://xn--d5q976a35c3v3b.com/wp-content/uploads/2023/05/2歳児の個人記録の例文101112の4.jpeg)
いよいよ発表会ですね。
大きな行事は発表会で最後です。
行事の集大成ともいえる発表会では子どもたちの堂々とした姿に保護者だけでなく保育士もとても感動しますよね。
発表会を通して1つお兄さんお姉さんになった子どもたちですが、まだまだ成長して欲しい部分は沢山あります。
寒くなってきたので寒暖差にも注意したいところです。
12月は保育士が気をつけたいポイントも沢山ありますね。
子どもの姿
・スプーンの方が食べやすいからか、箸で食べるのを嫌がる時がある
・制服のボタンを保育士が止めようとすると自分でやりたいと言い、時間はかかるが自分でやろうとする
・寒さから戸外で遊ぶことを嫌がる
・霜焼けができやすく、特に朝夕は足が痛痒いと泣いている時が多い
・粘土やお絵描きを好み、自由遊びの時間になるとやりたいと保育士に訴えている
・落ち葉を集めて宙に舞わせたり、布団に見立ててダイブして自然に触れて遊んでいる
・活動の途中でも尿意を感じたら保育士にトイレに行きたいと伝えることができることが増えた
・手洗いの歌を覚えたことが嬉しいようで口ずさみながら手洗いうがいをしている
・クリスマスを楽しみにしていて、サンタさんに会えるかなと言っている
・お友達とのコミュニケーションが増えて一緒に遊ぶことが多くなっている
・ごっこ遊びの幅が広がり、保育士や保護者のマネをして遊んでいる
・洋服を脱いだら保育士に一緒に畳もうと声をかけることが増えた
ねらい
・箸を使って食べることに慣れ、意欲的に食べようとする
・保育士に見守られながらボタンの留め外しが出来るようになる
・ツララや雪など冬の自然に触れて遊ぶ子を楽しむ
・寒さに負けず、体を沢山動かして遊ぶ
・ハサミや粘土、のりを使って指先に集中する遊びを楽しむ
・ズボンやパンツを自分でおろしてトイレで排尿する
・手洗いうがいを積極的に行い、感染予防対策をする
・様々な物や人のマネをして遊ぶことを楽しみ、語彙を増やしていく
・クリスマス会に参加し、雰囲気を味わう
・脱いだ洋服を保育士と畳んでしまう習慣をつける
・お友達とごっこ遊びを楽しむ
環境構成と保育者の配慮
・手作りの箸のおもちゃを使いながら遊びを通して保育士が手を添えるなどして箸の上手な持ち方を繰り返し伝えていく
・自分でやりたいという気持ちを尊重しながら必要な時は手を貸してボタンの留め外しを覚えられるようにする
・ボタンやファスナーのおもちゃを用意し、意欲的にボタンを留め外ししようとするような環境を作っていく
・楽しく体を動かすためにルールのある遊びや集団遊びに誘ったり遊具を用意する
・子供の安全に留意しながら好きな遊びが見つけられるように遊びを充実させる
・子どもの発見につねに耳を傾けながら共感したり、新たな発見ができるような環境を整え、声掛けをしていく
・寒い時はぬるま湯を用意したりして手洗いうがいが嫌にならないように工夫する
・クリスマスに関する紙芝居やペープサートを読み、クリスマス会を楽しみだと思えるような雰囲気を作っていく
・自分でできたという達成感を大切にし、沢山褒めることで自信をつけて成功体験を積んでいく
・常に子どもの見本になるような言動や態度を心がけ、ごっこ遊びでの表現を広げる声掛けをする
10月・11月・12月の2歳児の個人記録では子どもの成長に目を向けることが大切
![](https://xn--d5q976a35c3v3b.com/wp-content/uploads/2023/05/2歳児の個人記録の例文101112のアイキャッチ.jpeg)
2歳児の個人記録の例文【10月・11月・12月】の書き方やねらいについてまとめてみました。
この時期は運動会や発表会、クリスマス会、園によっては保育参観など行事が詰め込まれていて保育士も子どもたちも大変な時期です。
しかし、これを乗り越えることで保育士も子どもも1つ成長できるチャンスでもあります。
まずは子どもにどのような姿になって欲しいかを想像して、一人一人にあった個人記録やねらいを書くことが大切です。
10月、11月、12月を乗り越えればあとは大きな行事もないので子どもたちとゆったりした時間を過ごすことが出来ます。
とにかく行事は子どもたちと一緒に楽しむことがなにより大切です。
一緒にたのしんでいきましょう。
2歳児の個人記録のその他の月の例文まとめはこちら
![](https://xn--d5q976a35c3v3b.com/wp-content/uploads/2021/06/7DE28927-81E4-4628-A2E0-C0F6CA0F8CD0-1-150x150.jpeg)
![](https://xn--d5q976a35c3v3b.com/wp-content/uploads/2021/11/d73149b8121fb0ce89ac9ce73ecdc409.jpg)
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